【エジプトの街角】~エジプタニーズお土産、鬼の値切り倒し死闘編~

一応私も「ならでは」に弱い日本人のハシクレですので、記念になるようなモンを2,3個買って帰ろうなんぞと思うわけですが、どこに行っても発展途上国は「値切る」ということがキホンです。

ここで私には値切りの神が舞い降ります。アーケード街を端から端まで徹底的に歩き倒し、店に入っては値段の聞き、「安くせい」と言って回ります。

その国の相場やどこまで安くなるかなど地元民よりも詳しいレベルで調べ上げます。

海外においては一円でも安く欲しいもの買うことにすべてをかけていますので、その鬼神ぶりはハンパありません。

そのドケチ精神でアーケード街を何往復もするので、凄まじさのあまり店の店主に

「オマエ、一体何往復するんだ?」「何回来るんだよ、いい加減買ってくれよ!」なんてよく言われます。

最近ではうんざりさせないと海外に来た気がしないくらいです。

電卓片手に徹底的に粘り倒すので、

「悪いがもう帰ってくれないか?」なんて言われますが、問答無用。

「ふざけるな、こっちはこの値段でも儲けが出ると知っているんだよ!そのギリギリを示してやっているんだ!

OK分かった、二つ買ってやるからそれで良しとしろ。」等々。まさに死闘です。

その店主のトラウマになることが誉だと考えているので、刺し違える覚悟で交渉します。

 

決裂すると立ち去ろうとするのがコツです。そうするとたいてい「わかった、わかった」といって値段が下がります。

この「立ち去ろうとする」というのが非常に有効です。

本当の値段を引き出せます。これはどこの国でも非常に使える手です。

 

今回もきれいな石細工の皿を買おうと交渉していると、店主に

「万が一これが60EPで買えるとこがあるなら教えてくれよ!俺が君にお金を渡すから!」

なんて言われましたが、ほかの店で値切りまくった結果、なんのことはない、デザインこそ違えど、50EPで買えました。まぁそのあとその店主に見せびらかしながら「ル~♪ルル~ルルルル~♪」と意味不明ダンスを披露してやりました。ムフフ。

 

このお土産通りやアーケードを何往復するやら。

ただ、不思議なもので経験を重ねると肌感覚というか、雰囲気みたいなもので、「ああ、この店はこれ以上は下がらないな。」みたいなのが分かるようになります。この値段をせっせとサンプリングしておいて、一番安い店を覚えておきます。

 

アタマの中では「そうか、あそこの店では70EPか、あっちの店はどうだろう…」

よってお土産買うのに非常に時間がかかります。でも「時間がかかる」のは想定していますので「とにかく安く買う」というポリシーは固持したいと存じます。

 

ただ、僕が思うにそういう適正な値段ではなく、「ボッたくってやろう」みたいなカタチにするから「お土産買うときは気を付けろ」みたいな情報が前に出てしまい、かえって売れなくなるみたいな流れになるんだと思います。

確かに客層が外人だから、ということを加味してもSNSが発達している現代だと多分遅かれ早かれ通用しなくなると感じた今日この頃。