【アスワン→ルクソール】~意外と快適な列車の旅~

アスワン→ルクソールの移動は列車にしようと出発前から思っていました。

格安バスもあるみたいですが、エジプトの鉄道ってどんなだろう?と興味が勝ちました。

歩き方にもルクソール駅行きの時刻表が載ってはいましたが、情報が古いので信用はせず。

初日のウロつきでアスワン駅に行き、駅の切符売り場で時間と値段を確認。注意なのはルクソール行きは本数が少なくて、朝は9、11時の2本のみ。それを逃すと次は15時まで無いとのことなので、明るいうちにサッサと着きたいという方は午前中早めに動いた方が〇。意外と混みます。

5000円くらい払う気があるなら、大型客船でナイル川クルーズがてら行くという方法もありますが、評判は総じて△みたいです。

ルクソールまでは鉄道で約3時間なので昼までには着いておきたいと考え9時発で。

逆算して7時過ぎにチェックアウト。

タクシーで向かいますが、エジプトも日本同様に車社会なので時間帯によっては渋滞がひどいのでかなり早め早めで設定するのがセオリーです。特にカイロで日中に移動する際は。

 



1等席といえどボロイですが、席も広く意外と快適。

 

1等席で160ポンド(1100円位)。

 

座席はゆったり広めなのですが、かなり古いのでおそらくヨーロッパのどっかの国のお古を持ってきているのだと思います。ただ、日本の新幹線みたいに車内ディスプレイがあるわけでもないので、駅に着いた際に「ここが何駅なのか」ということが分かりません。アナウンスもアラビア語オンリーで尚且つ駅名も聞きにくいですし。なので乗車して3時間を過ぎそうなあたりから、駅に着くたびに車窓から乗り出して唯一の英語表記である看板を必死になって確認する、なんてやってました。

 

エジプトの交通費はすごい安めの設定というか、値上げしてませんのでオトクです。

観光地はどこもボッタクリプライスですが、なぜか交通費だけは破格。

 

あとから聞いた話、エジプトなんてほとんど観光業で成り立っているような国なので「旅行で来た外人から外貨を獲得する」というのが基本スタンスとのこと。
4年前に比べてエジプトポンドが対ドルで半値(2020年現在)になってしまっている状況では、
観光業においてはもともとドル値段を軸に設定されているから、エジプトポンドが安くなってしまえば比例してエジプトポンドも上がるという仕組みなのだそうです。
見方を変えれば値段がそのままの市中で使う分にはやはりオトク。