【切りかけのオベリスク】~値上げに心中のけぞる~

しばらく歩いて、この旅最初の洗礼。入場料金がクソ値上がりしています。倍です倍!バイバイキンです。

「えーー、値段めっちゃアガット――ル!!」
(この後各地で言います。)

2016版ガイドブックには40EP(約280円)とあるのに80EP(約560円)とテープを張ってその上「80」と書くみたいな雑な修正してます。古めのガイドブックを持ってきたとはいえ、たった2年そこそこでこの値上がりはさすがに想定外。完全に倍じゃないか……嫌な予感がします。

こんな町はずれのゴミみたいな遺跡でこの値上がり具合ということは、この後行く「ここだけは見とけ」的メインの遺跡たちは一体どんだけ値上がりしているんだという話です。
倍で済むのかというレヴェルです。ヴェ。

旅人としてのケチケチセンサーが赤い灯とともにワンワンとサイレンを鳴らしています。まぁいったんおきます。

 

エジプト各地にあるオベリスクというのはここアスワンで切り出されてナイル川を使って搬出されていたみたいです。聞くと何百トンとある岩をせっせと送り出していたみたいです。

何がすごいって一枚岩をあの形にくりぬいて、彫刻するということ。30m位あるなら普通なんていうかこう、

だるま落とし的なパズルにするとか考えそうなものですが、コダワリがあったのでしょう。

あんなバカでかいピラミッドを高度に作る技術があるんだからもっと「効率よく」とか考えないんでしょうか。

 

というかそもそももっと近くで切り出すとかできなかったのでしょうか。運ぶ方が100パーめんどくさいです。

ここからルクソールなんて列車使っても3時間かかるのにこんなバカでかいもん人力で運ぶなんか狂気の沙汰です。アホです。しかも途中で妥協しているあたりがギャグセン光ります。

 

ガイドブックには結構太めの字で書いてあるので、結構大きめの遺跡かと思いきやショボショボのパーです。

白人のおばちゃん二人組はこのオベリスクがどこにあったのかすら分からなかったみたいで、

僕が出口に向かって歩いていると後ろから

「ヘイ、そこ行くクールボーイ!オベリスクなんかあった?どこにあった?」とか言ってきます。

何も見ずに一直線で出口まで来てしまったみたいです。

「あっちあっち!」と親切に指さして教えてやりました。そんなレベルの遺跡です。

てか日本で500円も出しゃ結構立派な城見れますし、損した感半端ないです。ニャー。